こんにちは、ダーツ猿(@dartszaru)です。
本記事ではバイナリーオプション用の独自ロジックの作り方を説明します。
MQL4をある程度書ける人向けの記事ですが、書けない人にも別途無料講座を予定していますので、楽しみにしていてください。
ロジックを作るための3つのアプローチ
独自ロジックを開発するといっても何から手を付けてよいか分からないと思いますので、3つのアプローチをお伝えします。
①既存のインジケーターを組み合わせる方法
②チャートからエントリーポイントを削っていく方法
③①と②を組み合わせる方法
上から順を追って説明します。
①既存のインジケーターを組み合わせる方法
例えば、ボリンジャーバンドとSMA(単純移動平均線)を組み合わせるような方法です。
RSIとストキャスティクスの組み合わせも同様です。
既存のインジケーターには以下のようなものがありますが、すべてMQL標準で関数が用意されているため、簡単にバックテストを取得することができます。
<トレンド>
・ADX → iADX関数
・ボリンジャーバンド → iBands関数
・MA → iMA関数
等
<オシレーター>
・RSI → iRSI関数
・ストキャスティクス → iStochastic関数
・ATR → iATR関数
・CCI → iCCI関数
・MACD → iMACD関数
等
組み合わせは、インジケーターの組み合わせの数だけでなく、期間などのパラメーターを変えるだけでも無限に作り出すことができます。
ただし、闇雲に組み合わせても良いバックテスト結果は生まれにくいものなので、組み合わせるインジケーターの特性を理解し、どういう時に勝ちやすいインジケーターか、逆にどういう時に負けやすいのかをある程度理解し、仮説を立ててバックテストを取得することをおススメします。
そのためには、インジケーターの解説サイトをいくつかお気に入り登録し、読み込んでいただきたいですし、組み合わせの前にインジケーター単体のバックテストを、パラメーターをいろいろ変えて取得し、自分に合ったインジケーターを探してみるのが良いです。
レンジで戦って行きたいのか、トレンドで戦って行きたいのかによっても、採用するインジケーターは変わってくるものです。
レンジ、トレンドそれぞれに良い面も悪い面もあります。
単純にレンジのほうが割合が多いので、レンジで戦って行きたいというのは早計です。
相場の本質を理解した上で、自分の戦略を明確にし、そのための具体的な方法論を考えるようにしましょう。
②チャートからエントリーポイントを削っていく方法
2つ目の方法はMT4からエントリーポイントを削っていく方法です。
手始めにインジケーターが何も入っていないチャート画面を開いてみてください。
※見やすいように色を変えています。
USD/JPYの5分足チャートです。垂直線は1日の区切り線です。
このチャートを見て、自分がエントリーしたいポイントに目印を付けていきます。
例えばこんな感じです。
すべて勝っているポイントですので、あまり参考にならないかもしれないですが、チェックマークを入れたポイントには共通点があります。
それは、「エントリーまでのロウソク足がある程度の大きさの実体を作ってくれていて、かつ周期性がある」ということです。
4本連続陰線(陽線)の後に、5本目で反転しています。
あくまで例ですので、参考になるかは別として、このように純粋に相場(プライスアクション)からエントリーポイントを見定めていく方法が2つ目の方法です。
ただし、1つ目と比べて、インジケーターを何も使わない分、手が止まってしまう方が多いと思います。
そんな方に3つ目の方法をご紹介します。
③①と②を組み合わせる方法
3つ目の方法はこれまでお伝えした方法の合わせ技です。
例えば、レンジに特化したロジックを①で作成したとして、先に挙げたロウソク足の実体の大きさや、周期性を組み込んで無駄なエントリーを削っていく方法です。
エントリー回数は削れますが、②の方法で相場をよく観察するこで勝率が上がるロジックを生み出すことができます。
①で作成したロジックのエントリーポイントに矢印を出した上で、こういうときは負けやすい、勝ちやすいというのをプライスアクションをよく見て分析し、コードに落とし込むために言語化してください。
言語化できたら、エントリー条件に追加をして、負けやすいポイントで矢印を出さないように改善して行きましょう。
頑張って手にした自分オリジナルのロジックは、何物にも代え難い宝物です。
生みの親だからこそ、強み、弱みが詳細に理解できるものです。
また、理解して使うロジックは、負けても納得感があります。
まとめ
本記事のまとめです。
独自ロジックを開発する方法は3つある
既存インジケーターの組み合わせとチャートからエントリーポイントを削るアプローチがオススメ
オリジナルロジックは強み、弱みを理解しているからこそ、納得感がある
ではでは。